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 就職戦線異状なし : レヴュー(MOVIE)

(Update:2005/01/28)
【公開】 1991年06月22日
<監督>金子修介 <原作・脚本>金子修介・福田卓郎 (以上、敬称略)



〔あらすじ〕
4月、早稲田大学では「就職杯内定獲得レース」という内定目指して疾走する4年生を馬に例えて、後輩たちが勝ち馬を賭けていた。
見どころはあれどC級な性格の大原(織田さん)、マスコミに憧れ、いい仕事・女・車を手に入れる夢見る立川(的場浩司)、そして、要領よく親のコネで超大手代理店の内々定を早々に手にした北町(坂上忍)。
そして、学生ライターで大原に好意を抱く毬子(仙道敦子)が軸となる。

6月に入れど、これといった目標をもつこともなくマスコミ中心に就職活動をするが、内定がひとつもとれない大原と立川。
だが、そんな2人ををよそに北町は大原たちを六本木のゴージャスなナイトクラブに呼び出す。
それは北町を確保しようとする某デパートの接待だった。
そんな彼らに冷ややかな視線を送る中年男(本田博太郎)がいた。
男は連れの女性・葉子(和久井映見)を口説こうとしてフラレたばかりで面白くないのだ。
売り言葉に買い言葉でコノ男と殴り合ってしまい、大原はその男を倒してしまう。

就職戦線もクライマックスを迎える7月。
5月に行われたエフテレビの企業セミナー(実は青田買い)で運を逃した大原と立川は、狭き門ではあるものの、この本採用に賭けていた。
だが、そこにいた面接官は大原が先日ナイトクラブで殴り倒した、あの中年男。
イヤな予感がする大原ではあったが、意外にも試験を次々と通過していく。
そんな中でエフテレビのOLであった葉子とも再会し、好意を抱き始める大原、そんな様子を毬子は、哀しく見守っていた。

一方、前途洋々だったはずの北町は、父親の急死により故郷へ帰ることに。
マスコミしか目がなかった立川もそんな生き方に疑問を抱き、食品会社に入社してしまう。

それぞれの思いが交錯する中、大原はここまで自分が残ったのは、アノ面接官の陰謀であったこと知り愕然とする。
しかし、毬子や葉子の助けもあり、何とか最終面接まで残り、内定を獲得する。
しかしそのときに初めて、そこに自分のなりたいものがない事を知った大原は内定を受けたエフテレビを捨て、自らの力で自分の道を切り開いていく。


〔感想〕
セミナーという名目で青田買いをする各企業。これで採用合否の殆どが決まってしまう、そんな裏事情も知らないで、ノコノコ一張羅の喪服で出かけていったり建前ではなく本音で返答したりと、大原のキャラは真っ直ぐなんです。
そんな大原を織田さんは「とても他人事とは思えない、自分にも思い当たる節がいくつかある」と。
「大バカモノの大原だけど、男ならではのバカさがあるから好き」とも話していました。
男はやっぱりバカじゃなくちゃいけないと。

今となっては夢物語のような話しですが、バブル絶頂期の就職事情が見えてくる作品です。
特にリクルートファッションに注目すると、面白い。
その時代時代を反映しているし、今となっては当たり前のパソコンも、この時代にはパソコン無しの就職活動などなど、時代の流れを痛感させられます。

また劇中で、『なりたいものじゃなくて、なれるものを捜し始めたらもうオトナなんだよ......。』というセリフが出てきますが、これが悲しいかなぁ、現実なんだろうとも思います。 皆さんはどんな感想をお持ちですか......。



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