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 北の海峡 : レヴュー(TV DRAMA)

(Update:2006/04/05)
【放送】 1988年05月03日 
<演出>望月良雄 <脚本>山内久 (以上、敬称略)


〔あらすじ〕
国後島を望む北海道・根室市。この北の海峡で、坂上辰造(山崎努)と息子の康夫(織田さん)は、自分たちの船【北辰丸】で漁を続けていた。以前、辰造がソ連に拿捕され拘留されている4年の間に、妻・妙子(三田和代)は、男と駆け落ち。長い間拘留されていた辰造の義父・徳治(松村達雄)は、北方領土返還運動をしている。

ある日、漁から戻った辰造に漁業協同組合の沢木(佐藤慶)が、漁獲割当ての減少から、この根室でも減船しなければならなくなったということを告げる。他の船主を始め、辰造も反発するも、厳しい現実をつきつけられ、結局は誰かが船を降りる決断をしなければならない.....。

そんなある日、駆け落ちした母が康男に借金を願いに戻ってくるも、当然康男にはそんなお金はない。一方、兄は男と駆け落ちして家を出た母を憎んでいる。

船主それぞれが多くの借金を抱えての減船へのもめごと、加えては、義父の死......。辰造は、船を降りることを決断する。船を売ったお金の半分を妙子に与えるのだ。そして息子の康男とともに、この北の海峡で漁を続けるために他人の船に乗ることにした。


〔感想〕
北の海峡で、ソ連との間で繰り広げられる領海侵犯、拿捕、そして漁獲量の割り当てなど厳しい現実のなかで、漁業を営む男たちの姿を描いたドラマです。口数は少なくも、家を出て行ってしまった妻を変わらず愛している海の男を、さすがは山崎さんが好演しており、荒れ狂う北の海の厳しい現実との対比があります。この山崎さんを始め、共演陣は正に錚々たる顔ぶれが並んでいます。これだけの方々と、しかもデビュー2年後のTV初出演で組める、というのはかなりのプレッシャーだったことでしょう。でもそれが反って、織田さんを奮い立たせたのかもしれませんね。

ラジオ「風の乾杯」の初回、織田さんご本人が話していましたが、「注射をうったりして、熱を下げながら撮った」ドラマです。多くのベテランの中で満身創痍。織田さんの初々しさが眩しいぐらいに光っているのも頷けます。

また、放送された1988年、文化庁芸術祭作品賞 テレビ部門を受賞しています。 皆さんはどんな感想をお持ちですか......。



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